リオデジャネイロ五輪の陸上男子400メートルリレー銀メダル、ケンブリッジ飛鳥(23=ドーム)が約3年ぶりにジャマイカ修行を行う計画が浮上した。五輪後初レースとなった全日本実業団対抗選手権から一夜明けた26日、大阪市内でイベントに参加。今季最終戦の国体(10月7日開幕、岩手)後について「海外にいきたい。ジャマイカか米国か。強いチームの練習に参加したい」と希望を明かした。

 今オフは大前コーチらが世界トップクラスのチームや大学を視察する計画がある。大前コーチは「2週間ぐらいいくこともある。今、リストアップしている」。その視察にケンブリッジが同行する可能性もある。

 日大時代の14年2月には約1週間のジャマイカ修行を敢行。ボルト、ブレークらが所属する世界最高峰の「レーサーズ・トラッククラブ」の練習に参加した。現地で「細いな、お前」と言われて奮起。日本では「筋肉をつけると重くなる」と敬遠されがちなウエートトレに本格的に着手し、記録を伸ばした経験がある。

 来年の世界選手権ロンドン大会で、ボルトは引退するとされている。23歳は「来年が最後のチャンスなので個人種目でボルト選手と走りたい」。今オフ、再び世界の潮流に触れて「ケンブンリッチ(見聞、豊か)」になる。【益田一弘】