5日の別府大分毎日マラソンを2時間9分32秒で優勝し、8月の世界選手権(ロンドン)代表に名乗りを上げた中本健太郎(34=安川電機)がレースから一夜明けた6日、大分市内のホテルで取材に応じた。

 14度目のマラソン挑戦で初優勝を果たし、昨晩から朝にかけて「50通ぐらい」の祝福のメッセージや電話が届いたという。「優勝したんだなと実感しました。いつか優勝したいと思いが強かったです。優勝へ憧れを持ってました。今、思えば長かったです」としみじみ振り返った。

 中本は過去に12年ロンドン五輪6位、世界選手権モスクワ大会5位と、夏の世界の舞台で結果を残している。代表に選ばれれば、8月の世界選手権でも期待がかかるが「夏のレースは得意。いいイメージをもってます」と話した。

 今後は1週間の休暇をもらう。まだ予定は決めていないが「家族とのんびりできれば」と、2児の優しい父の顔になっていた。