37歳になった元エースが9年ぶりに日本選手権に挑む。200メートルで4度優勝の末続慎吾(SEISA)は今日24日が予選。出場資格を得た際のタイムは25人中24番目ながら「速くなりたい。0秒1でもいいから」と楽しみにしている。

 03年に20秒03の日本記録を樹立し、世界選手権で3位に入った。08年北京五輪では400メートルリレーで銅メダル。長期休養を経て11年に大会復帰後、苦戦が続いたが「勝っても負けても駆けっこが好き」と現役にこだわった。15年にミズノ退社。5月に米国で日本選手権の参加標準記録B(20秒95)を破る20秒94で走り、出場にこぎ着けた。

 4月上旬から約40日間に及んだ米国合宿で、カール・ルイスを育てたトム・テレツ氏の指導を仰いだことが、浮上の契機となった。前半から周囲を圧倒した爆発力は薄れたものの「終盤にスピードを落とさない技術」を求め、久々の晴れ舞台に立つ。