箱根駅伝の全国化は賛成? 反対? 2024年1月の第100回大会での箱根駅伝の全国化が検討されており、日刊スポーツは7日に緊急アンケートを当社ウェブサイトで実施。その結果、賛成65・6%、反対30・5%、その他が3・9%だった。

 アンケートの結果、約3分の2が箱根駅伝の全国化については賛成だった。「真の学生日本一を決める大会となり、より箱根駅伝の価値が高まる。また戦力分散による競技レベル向上が期待できる」(東京・40代女性)「関東ばかりでは面白くない。郷土色があった方がいい」(神奈川・60代男性)「全国化して地方の大学を応援したい。視聴率も上がるのでは?」(熊本・50代男性)「大学3大駅伝と銘打っているのであれば、関東の地方大会でとどまるべきではない」(山口・60代男性)などの声が寄せられた。

 一方で伝統を重んじ、反対する意見も多く寄せられた。「歴史を考えるとやはり今までの方法がいいと思います」(新潟・60代男性)「100回続いた伝統を変えるべきではなく、変えてしまったら『箱根駅伝』ではない」(宮城・50代女性)。他にも「あれだけ大規模の大会に関東以外の遠方から参加させるのは、関東の学校から比べて負担が大きすぎる。なじみのない関東以外の学校を応援しづらい。関東の大学と選手のレベルが違いすぎる」(北海道・50代男性)「そこまで魅力を感じない。今の規模で十分。関東以外では『箱根』という地域の特異性を感じない。なんでも東京ドームという感覚と一緒。ほとんどの人は何のことだか? にすぎない」(兵庫・70代以上男性)との指摘もあった。

 アンケートは7日午後1時ごろからニッカンスポーツ・コムで約5時間行い、308件の回答を得た。箱根駅伝は第100回大会の記念大会を機に、全国の大学に予選会の出場枠を全国に広げる案が上がっている。実現すれば、地方の大学から箱根を目指す選択肢も生まれる。戦力が分散し、裾野が広がれば、競技人口の増加、レベル向上も期待される。一方で、関東と地方大学の実力差は顕著という現状もある。今後、時間をかけて検討されていく。