20年東京五輪の代表2枠を決めるグランドチャンピオンシップの出場権が懸かった福岡国際マラソン(平和台陸上競技場発着、日刊スポーツ新聞社後援)は3日に号砲が鳴る。川内優輝(30=埼玉県庁)は2日午前に福岡市内で最終調整した。

 9位だった世界選手権を最後に日本代表の引退を表明したが、その姿は黒にサンライズレッドの日本代表のユニホーム。代表復帰への意思表明!? ではなく理由を「福岡のおかげで(世界選手権を)走れたので」と和やかに笑いながら説明。前回大会は左足を痛めていながら、雨中を激走し、日本人最高の3位に入り、世界選手権では日の丸を背負った。まだ戦闘モードへのスイッチが入っていないが、まずは代表のユニホームを着て、モチベーションを高めた。

 今年はけがなく、万全な状態。川内は「しっかり頑張ります。気持ちが乗るだけ」と話した。