陸上男子で17年世界選手権400メートルリレー銅メダリストの多田修平(21=関学大)が26日、兵庫・西宮市の同大学で練習を公開した。約2時間半汗を流し「今年は安定してタイムを出せる年にしたい。最低でも(100メートルで)9秒台。MAXで9秒8台で走りたい」と力強く言い切った。

 昨季は6月の日本学生個人選手権で、追い風4・5メートルの参考記録ながら9秒94をマーク。一気に注目され、自己ベストも10秒07まで縮めるシーズンとなった。今オフは2月6~21日に米国、同28日~3月12日はオーストラリアで合宿し、失速することが多かったレース後半に体力を残すスタートの方法を見つめ直してきた。

 掲げる最大の目標は、20年東京五輪の100メートルで表彰台に立つことだ。そのために「9秒台を安定させるのが一番重要。東京五輪では9秒7とか8台を出さないとメダルは取れない」。2月の平昌五輪はスピードスケート女子団体追い抜きで金メダルを獲得した佐藤綾乃(21=高崎健康福祉大)をテレビで見て「同い年が活躍している。2年後には僕も頑張りたい」と刺激を受けた。

 まずは今夏のジャカルタ・アジア大会の代表入りを見据え、選考会となる日本選手権(6月22~24日、山口)へ調子を上げていく。