20歳未満で争う陸上のU20世界選手権(7月・フィンランド)の結団式が4日、千葉・成田市内であった。

 男子棒高跳びで5メートル65の20歳以下日本記録を持つ江島雅紀(19=日大)は「同世代の大会でメダルを取れていない。レベルは高いが、メダルを獲得したい」と意気込んだ。

 春に左足首を痛め、そこからスランプに陥った。自信を失った時期もあったが、日大の同期で男子走り幅跳び日本選手権2連覇の橋岡優輝(19=日大)ら仲間に励まされ「吹っ切れた」という。今は「笑えそうな自分がいる」と話す。6月の日本選手権は「最悪」と5メートル30が最高だったが、世界の舞台で生まれ変わった姿を見せたい。

 男子100メートル代表の宮本大輔(19=東洋大)は「今後、シニアの世界でも勝負することになるであろうライバルと走る。できる限り結果を残していきたい」と抱負を述べた。15年に出場した、18歳未満で争う世界ユース選手権は7位。その時を超える順位を目指す。準決勝で敗れた日本選手権後は、疲労を抜くことに重点に置き、調子を整えてきた。中学記録や、高校総体2連覇の実績を誇り、短距離界の次世代のエースとして期待される大学1年生は「世界の舞台でも動じずに頑張れたら」と語った。