初優勝を狙う東海大の8区、小松陽平(3年)が、1時間3分50秒の快走で、区間新記録を22年ぶりに更新した。

97年の古田哲弘(山梨学院大)が1時間4分5秒を記録して以来破られていなかった、箱根駅伝の中で最も古い区間記録を15秒塗り替えた。「1997年というのは自分が生まれた年なので、まさか自分がこんな大記録を更新するとは思いませんでした。これ以上ない仕事をしました。100点満点です」。

平塚中継所で1位の東洋大と4秒差の2位でたすきを受け取った小松は、東洋大の8区鈴木宗孝(1年)の後ろにぴたりとつける。14・6キロ地点で小松がスパートをかけ、鈴木を振り切ってついに単独トップに立った。あっという間に10メートル以上突き放し、18キロ地点では東洋大に30秒以上の差をつけ、独走1位でたすきをつないだ。