16年リオデジャネイロ五輪の陸上女子5000メートル代表・上原美幸(23=第一生命)が名古屋ウィメンズマラソンを翌日に控えた9日、名古屋市内で最終調整をした。

初マラソンだった昨年9月のベルリンでは2時間25分46秒。2度目のマラソンへ向け「コンディションがすごいいい。自己ベストを狙って、先頭集団に付いていくレースをしたい」と話した。2時間30分14秒以内で20年東京オリンピック(五輪)の代表選考会「マラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権を得る。普通に走れば、その権利は付いてくる。守らず、積極的なレースで挑む。「先頭でどこまで粘れるか。離れても諦めないで、最後まで前を追うことができれば、MGCも、自己ベストも付いてくる」と意気込んだ。

母校である鹿児島市立皇徳寺中はスターが多く誕生している。AKB48柏木由紀、女優加藤ローサ、上白石萌音、上白石萌歌ら。ドラマ「陸王」などに出演し、映画「君の名は。」ではヒロイン役の声を務めた上白石萌音は一緒に走ったこともある2学年後輩だ。

「仲よくて、よくしゃべってました」

卒業後もたまに連絡を取り合う仲だという。そんな母校の偉大な卒業生たちに負けない活躍に期待を寄せられると、「頑張ります」と笑顔で意気込んだ。