史上最強ジャパンで初のメダルを狙う。日本陸連は5日、都内で会見し、今秋の世界選手権(ドーハ)の男子20キロ競歩代表を発表した。

山西利和(23=愛知製鋼)、池田向希(20=東洋大)、高橋英輝(26=富士通)の3人。国際陸連の世界ランキングは、それぞれ1、2、12位。自己記録で見ても、それぞれ世界歴代4位、10位、12位。まさに全員が金メダルを視野に捉えるどころか、表彰台独占も狙える布陣で挑む。

日本陸連で競歩部門の今村文男五輪強化コーチは(52)は「メダル、入賞を全員が具体的に目標にとらえられる」と期待した。3月17日の全日本競歩能美大会で世界歴代9位の1時間17分24秒を出した川野将虎(20=東洋大)が落選する層の厚さだ。世界選手権は日本人最上位かつメダル獲得で、20年東京オリンピック(五輪)の代表に内定する。

京大出身の山西は全日本競歩能美大会で世界歴代4位、日本歴代2位となる1時間17分15秒で優勝、高橋は2月17日の日本選手権で1時間18分0秒で5連覇を果たし、ともに代表内定を決めていた。池田は日本選手権で1秒差の2位、全日本競歩能美大会では10秒差の3位に入っていた。

50キロ競歩は15、17年の世界選手権、16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)とメダルを獲得したが、20キロ競歩は期待を背負いながら、世界の壁に阻まれていた。五輪では16年リオデジャネイロ五輪で7位に入った松永が最高。17年世界選手権も藤沢の11位が日本人最上位だった。

女子20キロ競歩代表は2月の日本選手権で1時間28分26秒で5連覇を果たした岡田久美子(27=ビックカメラ)、藤井菜々子(19=エディオン)に決まった。