柔道世界選手権(8月25日~・日本武道館)に臨む男女の日本代表が28日、茨城・つくば市の筑波大でチームビルディング講習を受けた。男女混合で行う団体戦も視野に、2年ぶりに実施。当初は屋外で行う予定だったが、雨天のために柔道場など屋内でのゲームでチームワークを養った。

普段は男女それぞれに活動し、合同で練習する機会もない柔道だけに「最初は緊張もあって、男女の間に壁があった」と男子の井上康生監督(41)。それでも意見を出し合い、協力し合って課題をクリアしていくたびに「体も心もあったまってきて、チームワークが発揮できた」と話した。

選手にも好評。女子70キロ級の新井千鶴(25=三井住友海上)は「協力しあうことの大切さを経験でき、世界選手権の金メダルにつながる」と話した。女子52キロ級の阿部詩(18=日体大)も「楽しかった。チームワークができた」と笑顔をみせていた。

初めて参加して、選手たちとともにゲームを楽しんだ金野潤強化委員長(52)は「いつもは厳しい練習で笑顔が出ることは少ないけれど、たまには笑顔がたくさんあるのもいい。チームワークを養うとともに、いいリフレッシュにもなる」と話していた。