陸上の1万メートル記録挑戦競技会が23日、横浜市内で行われ、箱根駅伝(来年1月2、3日)で関東学生連合として出場を目指す東大の阿部飛雄馬(4年)は完走者297人中209位の30分36秒05に終わった。「あまり良くなかった。前半に速い1万メートルの経験が少なく、うまく対応できなかった」と悔しそうだった。

冷たい雨が降り、気温も下がった午後6時ごろにレースを行ったが「雨は午前中ほどひどくなかったし、風の影響もなかった」と、言い訳は一切しなかった。この日は満足できる走りができなかったとはいえ、「練習はしっかり積めている。残り少ない時間、しっかり練習していきたい」と前向きに話した。

関東学生連合は、今年は登録選手16人の意向もあって、近年実施してきた選考レースは行わず、チームを率いる山川達也監督(麗沢大)ら首脳陣が直前に出場メンバーを選ぶ方針が決まっている。山川監督は、「調子を見極めながら、総合的に判断したい」と話した。

阿部はハーフマラソンで競われた先月の予選会で全体64位、学生連合の中では6番目のタイムをマーク。その後、連合チームの主将就任が決まった。

東大では今年の箱根駅伝で、近藤秀一(現GMOアスリーツ)が学生連合の1区を務めた。