日本人最高は2位の藤本拓(30=トヨタ自動車)で、タイムは2時間9分36秒。日本記録を上回る2時間5分49秒以内の条件に届かず、東京オリンピック(五輪)代表条件を満たすことはできなかった。
99回目のマラソンとなった川内優輝(32=あいおいニッセイ同和損保)は12位、設楽啓太(27=日立物流)は14位、佐藤悠基(33=日清食品グループ)は15位だった。
◆ゴール 東京五輪モロッコ代表内定のエルマハジューブ・ダザ(28=モロッコ)が2時間7分10秒をマークして優勝。藤本拓(30=トヨタ自動車)が日本人トップの2位となったが、2時間9分36秒で日本記録には届かなかった
優勝したダザ(モロッコ)の話 (30キロ過ぎから独走)「長い歴史のある大会で勝てて満足している。2週間後には来年に向けて練習を始める。(東京五輪に向けて)大口をたたくことはしないが、表彰台は目指したい」
※タイムは速報値
◆最終成績
(1)ダザ(モロッコ) 2時間7分10秒
(2)藤本拓(トヨタ自動車) 2時間9分36秒
(3)福田穣(西鉄) 2時間10分33秒
(4)デレセ(ひらまつ病院) 2時間10分52秒
(5)寺田夏生(JR東日本) 2時間10分55秒
(6)ギザエ(スズキ浜松AC) 2時間10分59秒
(7)伊藤太賀(スズキ浜松AC) 2時間10分59秒
(8)ウラド(デンマーク) 2時間11分3秒
(9)チョグ(ケニア) 2時間11分38秒
(10)鈴木太基(ラフィネグループ) 2時間12分9秒
(12)川内優輝(あいおいニッセイ同和損保) 2時間12分50秒
(14)設楽啓太(日立物流) 2時間14分31秒
(15)佐藤悠基(日清食品グループ) 2時間14分56秒
(29)市田孝(旭化成) 2時間19分5秒
◆40キロ 単独トップのダザが2時間16秒で通過。2位の藤本は2時間1分47秒でゴール予想タイムは2時間8分台
◆37・8キロ 福田が佐藤をとらえ5位浮上
◆36・6キロ 佐藤が2度目のストップ。チョゲにかわされ5位に後退
◆36キロ 3位集団の佐藤がストップ。屈伸した後に走り出す。
◆35キロ 単独トップのダザが1時間44分41秒の2時間6分台ペースで通過。2位の藤本は31秒差の1時間45分12秒。大迫の1時間44分17秒から遅れた。3位集団に佐藤とデレセ
◆31・6キロ 先頭のダザと藤本との差は9秒。 藤本のペースは落ちておらず日本記録ペースを維持
◆30・3キロ ダザがペースアップ。藤本との差が徐々に広がる。3位佐藤、4位デレセ、5位市田孝
◆30キロ 藤本とダザの先頭集団が1時間29分33秒で通過。大迫の1時間29分46秒を上回るペース。ここでペースメーカーが外れ、2人の一騎打ちに
◆27キロ 先頭集団から佐藤、デレセが遅れる。先頭集団は藤本と東京五輪モロッコ代表のダザの2人
◆26キロ 第2集団から福田が遅れ、堤、北島の2人に
◆25キロ 先頭集団が1時間14分35秒で通過。大迫の1時間15分19秒を上回るペース。市田孝がやや遅れる。先頭集団は藤本、佐藤、ダザ、デレセの4人
◆23キロ 第2集団から設楽啓太が遅れる
◆22キロ 先頭集団がペースアップし、アブドがリタイア。メセル、チョゲ、キプラガトも遅れ、先頭集団は藤本、佐藤、市田孝、ダザ、デレセの5人
◆中間点 先頭集団が1時間3分2秒で通過。大迫の1時間3分4秒を上回るペース
◆20キロ 藤本、佐藤、市田孝ら9人の先頭集団が59分42秒で通過。大迫の59分51秒を上回るペース。設楽啓太らの第2集団は35秒遅れ
◆17キロ 藤本が先頭集団の最後方に下がる。市田孝がペースメーカーのすぐ後ろにつける。佐藤は集団前方で安定した走りを見せている。川内は先頭と1分以上の差
◆15キロ 藤本、佐藤、市田孝らの先頭集団が44分42秒で通過。大迫の45分7秒を上回るペース。約20秒遅れた第2集団は福田、設楽啓太、牧野冴希(大日本印刷陸上部)、堤悠生(JFEスチール)、北島寿典(安川電機)
◆11キロ 先頭集団の藤本が給水失敗
◆10キロ 藤本、佐藤、市田孝、ダザ、チョゲ、メセル、アブド、キプラガト、デレセの先頭集団が29分48秒で通過。大迫の30分12秒を上回るペース。海外招待選手のアヤナ(エチオピア)がリタイア
◆7キロ 第2集団に川内、設楽啓太、福田、橋本隆光(小森コーポレーション)、寺田夏生(JR東日本)ら
◆6キロ 先頭集団は藤本、佐藤、市田孝、ダザ、チョゲ、メセル、アブド、ワークナー ・デレセ(ひらまつ病院)
◆5キロ 藤本、佐藤、市田孝ら先頭集団が14分51秒で通過。大迫の14分53秒を上回るペース
◆3キロ 先頭集団でペースメーカーのすぐ後ろに藤本がつける。その後ろにダザら海外招待選手、佐藤、設楽啓太ら。川内は第2集団
◆スタート地点 午後0時10分に号砲。天候は曇り、気温18度、湿度60%。川内は99度目のマラソン。日本人選手で自己ベスト最高は藤本拓で2時間7分57秒。エルマハジューブ・ダザ(モロッコ)、クリスチャン・パチェコ(ペルー)はすでに東京五輪代表に決定
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<海外招待選手> ※タイムは自己ベスト
1.エルマハジューブ・ダザ(28=モロッコ)
▼2時間5分26秒(18年バレンシア6位) 19年プラハ優勝
2.ツェダトアベジェ・アヤナ(23=エチオピア)
▼2時間6分36秒(19年セビリア優勝) 19年オタワ3位
3.コーエン・ナート(30=ベルギー)
▼2時間7分39秒(19年ロッテルダム7位) 18年欧州選手権優勝
4.レイモンドキプチュンバ・チョゲ(31=ケニア)
▼2時間8分11秒(18年コシツェ優勝) 19年ウィーン4位、16年ウィーン5位
5.アマヌエル・メセル(28=エリトリア)
▼2時間8分17秒(13年バレンシア2位) 18年福岡国際3位
6.アブディイブラヒム・アブド(22=バーレーン)
▼2時間8分32秒(18年ローマ2位) 18年イスタンブール2位
7.クリスチャン・パチェコ(26=ペルー)
▼2時間9分31秒(19年パンアメリカン優勝) 18年ブエノスアイレス3位
8.シャドラック・キプラガト(28=ケニア)
▼1時間6秒(ハーフ=18年プラハ・ハーフ5位) 18年ナポリ・ハーフ2位
<国内招待選手>
21.藤本拓(30=トヨタ自動車)
▼2時間7分57秒(18年シカゴ8位) 19年MGC9位
22.佐藤悠基(33=日清食品グループ)
▼2時間8分55秒(18年東京10位) 19年MGC23位、18年ベルリン6位
23.川内優輝(32=あいおいニッセイ同和損保)
▼2時間8分14秒(13年ソウル国際4位) 19年世界選手権29位、19年びわ湖毎日8位、18年ボストン優勝
24.マイケル・ギザエ(25=スズキ浜松AC)
▼2時間9分21秒(18年びわ湖毎日4位) 19年北海道4位、17年福岡国際8位
25.福田穣(28=西鉄)
▼2時間9分52秒(18年ゴールドコースト3位) 19年MGC22位、18年福岡国際7位、17年北海道3位