全国高校駅伝(22日、京都)で学法石川が、福島県勢の男子として初の全国制覇を狙う。5000メートル7人の平均タイムで全国2位の昨年は、2時間2分52秒の県最高記録でチーム初の3位入賞。レギュラー2人が残る今年も7人平均14分12秒で全国2位タイにランクイン。悲願の全国制覇を目標に掲げる。

県予選は全員区間賞の2時間5分6秒の大会記録で快勝。地区代表を含む全国出場58校中6位の予選会記録で8年連続10度目の全国切符をつかんだ。都大路で17年5区3位、18年3区4位の松山和希(3年)が11月中旬の日体大記録会で13分58秒23の自己ベストをマーク。伸び盛りの山口智規(1年)も13分59秒55、昨年全国6区5位の渡辺亮太(3年)も14分0秒01で続いた。

松山は今季、県高校総体5000メートル優勝後に左太ももを痛め、東北大会出場を断念。9月中旬から本格復帰し「去年の3位を超えたい」と最後の都大路に照準を定めている。昨年の全国中学3000メートル優勝の藤宮歩(1年)も右股関節故障から復活。今秋の国体少年男子B3000メートルを制し、県駅伝も5区の区間賞で勝利に貢献した。1区間3~10キロ、計7区間で役者がそろった。1区候補の渡辺は「流れを作りたい。1人1人が高い目標を持ってピークを合わせたい」とコンディショニングを重視。松田和宏監督(45)は「選手層も厚くなった。去年より上を目指したい」と都大路に乗り込む。【佐々木雄高】