2年連続2回目の総合優勝を狙った東海大は、10時間48分25秒の総合2位に終わった。大会新記録となる10時間45分23秒で2年ぶり5回目の総合優勝を飾った青学大を必死に追い復路優勝はしたが、往路での差を縮めることはできなかった。

往路1位の青学大と3分22秒差の4位でスタートした6区では、館沢亨次(4年=埼玉栄)主将が「まさか。自分も驚きました」という走りで区間新をたたき出して3位に浮上し、2分21秒差に。7区の松崎咲人(1年=佐久長聖)も快調に飛ばして区間3位とし、トップとの差を2分1秒まで詰めた。

誤算は8区。昨年同区間で区間新を出してMVPを獲得した小松陽平(4年=東海大四)が区間賞を獲得はしたが、前を行く青学大との差はわずか1秒しか減らせなかった。後半の遊行寺の坂以降のスパート勝負とにらんだが、「それまでは7割」の力で走った結果、想定通りに追走できず。「冷静さを欠いてしまった」とスパートも不発に終わった。2分差を逆に9区で3分42秒差に広げられると、勝負あった。

両角速監督(54)は「選手は良く走った」とねぎらった。想定タイムを4分ほど上回りながら、「青学が強かった。お手上げです」と負けを認めた。「10時間50分を切って負けたチームは初めてではないか」とも述べた。黄金世代と呼ばれた4年生を擁し、昨年は初優勝も遂げた。「いろんなものを残してくれた。3年生が核になる。4年生がいたことで出られなかった選手もチャンスが出てくる。台頭を期待した」と来季を見据えた。