陸上のセイコー・ゴールデングランプリ(GGP、23日、日刊スポーツ新聞社共催)の前日会見が22日、オンラインで行われ、男子100メートルに出場する桐生祥秀(24=日本生命)が、「こういうときだからこそ元気が出る走りを」と力強く語った。

大会は無観客で行われ、テレビやインターネットでライブ中継される。

9秒98の前日本記録保持者で、2度目の9秒台の期待がかかる桐生。好メンバーが集結するなか、「タイムは気にせず優勝を目指す」。自身の走りのポイントとしては、前年から課題としてきた「トップスピード」というキーワードを挙げ、「それを意識しながら走りたい」と述べた。

約1年3カ月ぶりの復帰となる山県亮太(28=セイコー)は、「昨シーズンは不本意だった。次につながるようなレースが出来れば」と先々を見据えながら話した。1年後の五輪会場でもある国立競技場での試合を前に、「ウォーミングアップからレースへの流れなどを確認し、来年の五輪のイメージトレーニングにつなげたい」とした。

ケンブリッジ飛鳥(27=ナイキ)は「自分は後半が武器。それを出せればチャンスあると思う」と優勝へ向けて意気込み、多田修平(24=住友電工)は「ハイレベルな戦いになる。自分のレーンだけを見て、自分のレースに集中する」と健闘を誓った。