女子は新潟明訓が1時間13分56秒37での2連覇で9度目全国出場。

最長の第1区6キロの武田芽依(3年)が2位以下に58秒16差でぶっち切り、以後は1度もトップを譲らなかった。全国大会は12月20日に京都で行われる。

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最長区間の第1区(6キロ)を任された武田は、昨年2区(4・0975キロ)に続き2年連続区間賞の激走でチームを勢いに乗せた。チームメートを楽に走らせたいという思いから「できれば、1分くらいタイムを貯金したかった」とエースとしての貪欲さもにじませ、2位十日町に58秒16の大差をつけた。

昨年よりも約2キロ上回る距離を走った武田は「自分が1区6000メートルを走れるのか不安はあった」と明かしたが、練習で不安を拭い去って大会に挑んでいた。コロナ禍で例年の夏合宿もなく、厳しい環境だった。それでも朝8~10キロ、放課後は10キロの2度練習を積み重ねた。

田上中出身の武田は自粛期間中は地元の山岳地でアップダウンを利用し、40分間のジョグや低走、腹筋強化のための体幹トレーニングなどで鍛えてきた。「去年も出場経験があるので、思いっきり集大成として走りきりたい」と笑顔で全国大会を見据えた。【飯嶋聡美】

【女子区間賞】▽第1区(6キロ)武田芽依(新潟明訓)20分42秒31▽第2区(4キロ)福原陽(十日町)13分50秒60▽第3区(3キロ)田中雪菜(十日町)10分39秒16▽第4区(3キロ)中島ひな子(十日町)10分31秒53▽第5区(5キロ)マーガレット・アキドル(開志国際)15分10秒10