名古屋ウィメンズマラソン(3月14日、バンテリンドームナゴヤ発着)の招待選手発表記者会見が17日、名古屋市内で行われた。

今夏に予定される東京オリンピック(五輪)代表の鈴木亜由子(29=日本郵政グループ)ら国内招待選手5人が出場。日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(64)は自己記録2時間28分32秒の鈴木に対し「2時間28分は夏の記録。前田穂南ぐらいの記録(大阪国際、2時間23分30秒)で走ってほしい。力的にはすごくいいものを持っている。五輪選手にある程度ふさわしい結果、自信を持って(五輪の)スタートラインに立っていただきたい」と自己ベスト更新を期待した。

鈴木は19年9月に行われたマラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)で2位に入り、東京五輪切符を獲得。だが、20年は右太もも裏の肉離れなどに苦しんだ。瀬古リーダーは本人の状態について「練習もできていて、けがはないと聞いています」。復調に向けた過程にあることも考慮し「五輪が彼女の目標ですから、ここは五輪の前に1回マラソンを経験して、マラソンを走れる脚作りをして、8月の本番を目指すことになります。大きな期待をしてしまうと、本番に疲れが残ってしまう可能性がある」とおもんぱかった。

定員1万1000人のレースは、約6000人がオンライン参加に移行。当日は5000人規模で開催予定となっている。【松本航】

 

◆国内招待選手

<1>松田瑞生(25=ダイハツ)自己記録2時間21分47秒

<2>小原怜(30=天満屋)同2時間23分20秒

<3>佐藤早也伽(26=積水化学)同2時間23分27秒

<4>岩出玲亜(26=千葉陸協)同2時間23分52秒

<5>鈴木亜由子(29=日本郵政グループ)同2時間28分32秒