第98回東京箱根間往復大学駅伝(来年1月2、3日)に出場する青学大の壮行会が17日、同大学の相模原キャンパスで行われた。

その後に行われた記者会見で、青学大の原晋監督(54)は、駅伝普及のための一案として「箱根駅伝の全国化」という持論を展開した。

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会見の中で「駅伝は海外で人気が出るか、将来東京五輪種目になれるか」という質問が飛び、原監督は駅伝の「つなぐ」というキーワードが世界平和の一助になるのではと返答。続けて、東京五輪の舞台で駅伝が行われることを願った。

さらに「駅伝を東京五輪種目にするために、原監督なら何をするか」と聞かれると、独自のプランを説明した。

「まずは国内できちっとオープン化させて、皆が参加出来る仕組みをまず国内で整備する。その1つがやはり、箱根駅伝の全国化。100回大会を機にですね、箱根駅伝の出場大学を全国化させる。そして1月1日のニューイヤー駅伝、これもクラブチームを参加させる」。

今回第98回を迎える箱根駅伝は、現在参加出来るのは関東地方の大学のみ。参加大学の範囲を広げることで指導者の受け皿も増え、さらに大学周辺の小中学生のクラブチーム結成にもつながり、普及が促進されると説明した。「まずは国内でしっかり取り組むことによって、『よし、オリンピック、世界競技にしていこう』という動きが自然と増えていく」。日本の駅伝界、陸上界の未来を願うからこそ、熱い言葉で語りかけていた。