札幌学院大は5日、箱根駅伝予選会(10月14日)に陸上競技部が出場すると発表した。24年の箱根駅伝は第100回を記念し、予選会を全国の大学に門戸を開放して開催される。同大は8月の北海道大学駅伝で優勝し、6連覇を達成。30度目の全日本大学駅伝出場も決めている。箱根駅伝本戦出場を目指し、全国から集結する強豪との戦いに挑む。

同大は予選会出場について、学年別ミーティングを中心に1年以上かけて議論を重ねてきた。1万メートル34分以内の出場資格を持つ約20人のメンバーが出場への意欲を示したため、予選会挑戦を決めた。鹿内万敬監督(50)は「やらない後悔よりもやった後悔の方がいいのではないかという結論に至った。予選会出場を通じて、学んだことを次に生かしていきたい」と出場に至った経緯を明かした。

箱根駅伝予選会は東京・立川市の陸上自衛隊立川駐屯地スタートし、立川市街地を走ってゴールの国営昭和記念公園までのハーフマラソン(21・0975キロ)で行われる。各校14人までのエントリー選手のうち、10~12人が出場し、チーム上位10人の合計タイムの少ない10校が本戦出場権を獲得する。

1万メートルを29分台で走るエース格の山田陽翔(2年)は箱根駅伝予選会でもチームをけん引するタイムが期待される。慣れないハーフマラソンでも一定のペースで走り、関東勢にも見劣りしない好タイムを目指す。「距離が伸びてもペースを保って走りたい。10キロは29分台で走って、最後の5キロで上げていければ」と展望した。

宮本蒼人(4年)は予選会に並々ならぬ意気込みで臨む。1万メートルの自己ベストは30分20秒だが、ぜんそくの影響で思うようにタイムを伸ばせていない。11月の全日本大学駅伝のメンバー入りにつなげるためにも、好タイムを残してアピールする。「結果を出せれば全日本につながる。予選会で復活した姿を見せたい」と意気込みを語った。地方大学の名前を知ってもらう契機とも捉える。「関東の大学を1校でも倒せれば、1人でも多く進路として考えてくれるようになるのでは」と期待した。