男子400メートル決勝で中島佑気ジョセフ(23=富士通)が、44秒62で同種目日本最高の6位入賞を果たし、1991年東京大会の高野進の7位を超えた。5人が43秒台の自己ベストを持つ強豪ぞろいのメンバーの中で、中島の持ちタイムは8番目。第4コーナーを抜けた時点で7人から大きく離されたが、残り50メートルでギアを入れ替えたように加速。5万人の大歓声にも背中を押されて、最後に2人を抜いてゴールを駆け抜けた。
「世界最高の舞台で地元の声援を受けて走れたのは幸せだけど、もう少し勝負したかった。悔しいですね」。準決勝の後に「メダルも見えてくる」と自信を見せていたが、レース後は「やはり決勝は違う」とため息をついた。
準決勝で敗退した23年の世界選手権で「力不足を感じた」。同11月から単身で渡米。金メダリストらとの練習で走力に磨きをかけたが、昨年のパリ五輪は予選敗退に終わった。「自己嫌悪に陥るような失敗もした。でもそんな1つ1つの経験が生きた」。34年ぶりの高野進超えも「自分が超えないとと思っていた。金メダルを来年、再来年目指していきたい」。日本の400メートルの歴史をさらに前へ動かす決意だ。【首藤正徳】

