4月21日に注目の集まるロードイベント3大会が開催され、8月のモスクワ世界陸上代表も発表される。

 日本選手権50キロ競歩では世界陸上代表が確実に誕生しそうだ。

 日本記録保持者の山崎勇喜(29=自衛隊体育学校)は手術からの回復が間に合わず出場しないが、ロンドン五輪代表の森岡紘一朗(28=富士通)と谷井孝行(30=佐川急便)、2年前のテグ世界陸上代表だった荒井広宙(24=自衛隊体育学校)が対決する。

 優勝候補筆頭はテグ世界陸上6位入賞の森岡。本人は2月に「(日本人初の)3時間40分突破を目指す」と話していたが、今村文男コーチによれば3月までは高いレベルの練習ができたが、4月に入って脚の痛みで練習が中断した。前半は自己記録(3時間43分14秒の日本歴代2位)のペースで入り、得意の後半でどこまで上げられるか。

 日本陸連が定めた3時間45分06秒の派遣設定記録を上回って日本人1位となれば、モスクワ世界陸上代表に決定する。昨秋の選考レースのタイムが低調だったので、派遣設定記録を上回れば2位の選手も代表入りしそうだ。

 3月に20キロの日本記録を出して世界陸上代表に決まっている鈴木雄介(25=富士通)も「強化の一環」(今村コーチ)で出場する。長い距離に対応できるかどうかは未知数だが、世界トップレベルのスピードをどう生かすかが注目される。【4月後半の主な陸上競技大会(ロード競技)】4月21日:長野マラソン4月21日:日本選手権50キロ競歩(石川県輪島)4月21日:ロンドンマラソン