テニスの4大大会第3戦、ウィンブルドン選手権(29日開幕)で男子シングルス第5シードの錦織圭(日清食品)が26日、試合会場で世界ランキング121位のフィリプ・クライノビッチ(セルビア)と左ふくらはぎを故障して以降で初の実戦練習に臨み、試運転ながら好調なショットで回復ぶりをアピールした。

 1回戦は世界56位のシモーネ・ボレリ(イタリア)と対戦。この日は鍵を握るストローク戦へサーブやリターンの練習も入念にこなした。左脚にテープを巻き、全力のプレーは控えた。課題はフットワークになりそうだが、錦織は「けがも徐々に良くなっている」と話し、調子自体は上向きの様子。中尾公一トレーナーは「少しずつ前進している」と述べた。

 万全を期すため当初出場の予定だったエキシビション大会は欠場した。