馬術の障害飛越で杉谷泰造(39=杉谷乗馬ク)が6大会連続の五輪代表入りを決めた。日本馬術連盟は1日、リオデジャネイロ五輪代表4人を発表した。リオ五輪の舞台に立てば柔道の谷亮子らを抜いて日本人単独最多の6度目の出場となる杉谷は「6回ということについてはあまり意識していなかったのですが、そろそろいい成績も出さなくてはいけないなと思う。ここをステップに(20年の)東京につながるように頑張りたい」と意気込んだ。

 杉谷は祖父と父も五輪選手で、実家は関西随一の規模の乗馬クラブという生粋の馬術一家で育った。17歳で欧州へ渡って腕を磨き、20歳で五輪デビューした。これまで04年アテネ大会の16位が個人としての最高成績。昨年の五輪予選で団体の出場権獲得にも貢献した日本の第一人者が、6度目の大舞台で自己最高を更新する「10位以内」を目指す。一家にとっては通算で10度目の五輪出場となる。

 代表の人馬は、対象となる競技会での成績や合宿をもとに選考され、5月末からドイツのハーゲンで行われた合宿で決まった。武田麗子(31)は2大会連続、枡井俊樹(46=乗馬ククレイン)と福島大輔(38=STAR HORSES)は初の五輪代表となった。