食品大手の味の素(西井孝明社長)は8日、都内で会見を開き、五輪競技の強化拠点のナショナルトレーニングセンター(NTC)などの命名権(ネーミングライツ)を8年6億円で、契約延長したことを発表した。

 契約期間は25年3月31日までで、西が丘競技場の命名権も含む。同社は09年5月からNTCなどの命名権を獲得。「味の素ナショナルトレーニングセンター」として定着していた。

 同社は命名権だけでなく、日常からトップアスリートに食と栄養のサポートを行うなど、選手強化支援を続けている。NTCの山下泰裕センター長は「リオ五輪でも朝早くから夜遅くまで、献身的に、日本食のサポートなどをしてくれた。日ごろからの(味の素の)支援がなければ、日本勢の活躍はない。今回(の契約更新)は、センター長として心強い」と感謝の言葉を口にした。

 会見にはリオ五輪バドミントン女子ダブルス金メダルの高橋礼華(27)松友美佐紀(25=ともに日本ユニシス)組と、競泳男子400メートル個人メドレー銅メダルの瀬戸大也(22=ANA)が出席。NTCを拠点にする瀬戸は「家より、ここ(NTC)にいる方が長い。わが家のようにいさせてもらっている。東京五輪に向けても有効活用していきたい」と話した。