自動車のスーパーGT第4戦は23日、宮城県のスポーツランドSUGO(1周3・704キロ)で決勝(全81周)が行われ、GT500クラスでは昨季の王者で予選7位のヘイキ・コバライネン、平手晃平組(DENSO KOBELCO SARD LC500)が今季初優勝を飾った。GT300クラスは、平中克幸、ビヨン・ビルドハイム組(GAINER TANAX AMG GT3)が予選17位から逆転優勝した。

 雨でクラッシュが続出し、3度もセーフティーカー(SC)が入る波乱の展開となった。平手組の勝因は規則で決まっているドライバー交代をするタイミングだった。平手に代わるため、上位の中でいち早くピットイン。5位で復帰した直後に3度目のSCが入り、上位との差が縮まった。レース再開後、他車が続々とピットインした53周目にトップに立った。最終周の最終コーナー手前で本山組に並ばれたが、車体を接触させながらも逃げ切った。

 平手にとって今回のサーキットは、淑美夫人が08、09年にレースクイーンをしていた特別な場所。「SUGOの女神ですね。いいお土産を持って帰れる」と笑顔だった。