昨年の世界選手権銀メダルのLS北見が第4戦で中部電力を9-5で退け、初の五輪出場を決めた。

 LS北見のスキップ藤沢五月(26)が、五輪初出場をつかんだ。最終10E、元同僚の相手スキップ松村のダブルテークアウト(同時に石2個をはじき出す)が不発。その瞬間、平昌切符を手にした。仲間と抱き合い「このメンバーで戦えて私は幸せ者」と涙した。

 18歳の春、故郷の北海道北見市を離れて、長野県の中部電力入り。11年に19歳スキップとして日本選手権初優勝。連覇を4に伸ばした。大量点を狙う攻撃的な攻めが得意できらめくようなスーパーショットをさく裂させる。一方で14年ソチ五輪を逃し「私は五輪に出ていない」という負い目もあって、精神面が課題だった。15年5月、LS北見に“里帰り”で加入した。

 今年4月に大森トレーナーを介し、人材育成の講師経験があるアドバイザーと知り合った。プロ野球元日本ハム立石尚行氏の話を聞くなど、視野を広げた。藤沢は「今大会中は落ち着いていた」と笑顔。16年世界選手権銀メダルスキップが満を持して平昌に向かう。