男子テニス元世界4位の錦織圭(27=日清食品)が25日、都内で行われたイベント「日清食品ドリームテニスARIAKE」に参加し、8月に右手首受傷後初めてファンの前に姿を見せた。心配するファンに「(46歳の)伊達さんぐらいプレーできるように」と、可能な限り長く現役を続けることを誓った。

 復帰のめどは立っていない。先週、軟らかい球から卒業し、初めてすべてのショットを通常の空気圧の球で打った。「まだ思い切り打てない。5~6割」。特に、けがしたサーブは「一番、怖い」。ファンからは「全豪、優勝できますか?」との直球の質問に「しっかり治してから。もう少し(答えは)待ってください」。それでも、この日は、自分が立ち上げたチャリティーイベントだけに大忙し。主審でスコアやルールを間違えるなど、相変わらずの天然ぶりに、超満員のファンは大受けだった。