男子決勝で16歳の戸塚優斗(ヨネックス)が94・50点で3位に入った。戸塚は前回の中国でのW杯(ワールドカップ)に続く表彰台。今季W杯にデビューした戸塚は初戦の優勝を含め、出場した3試合全てで表彰台に立った。優勝は、五輪を2度制しているショーン・ホワイト(31=米国)で、満点の100・00点をマークした。

 進境著しい16歳の戸塚が、スター選手と表彰台で肩を並べた。五輪2大会連続金メダルのホワイトや、世界選手権2連覇中のジェームズ(オーストラリア)らと対等に渡り合った。「ショーン(ホワイト)は昔から憧れだった。自信になる」と素直に喜んだ。

 2位で迎えた3回目に勝負をかけた。序盤から高さを出し、技を滑らかにつないで最後の大技、縦2回転と横4回転の「ダブルコーク1440(DC14)」へ。高さ、回転数ともに申し分なく、着地も決めて94・50点の高得点をマークした。

 満点の100・00点をたたき出したホワイトやジェームズには及ばなかったが、実戦で初めてDC14を成功させ「ずっと立ちたいと思っていたので、本当にうれしい」と満足げだった。

 今季はW杯初戦(ニュージーランド)で優勝、第3戦(中国)の3位に続き、出場した3大会全てで表彰台に上がった。既に平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)代表に決定している平野(木下グループ)に次ぐ代表入りに大きく前進した。表彰式で肩を抱いて話し掛けてきたホワイトと五輪で再び相まみえることを望み「本番では抜かしたい」と力強く宣言した。