平昌冬季五輪(ピョンチャン・オリンピック)で銅メダルを獲得した高梨沙羅(21=クラレ)が7位に終わり、男女を通じてW杯史上最多の54勝目は持ち越しとなった。

 強風の中、1回目のジャンプで87メートルの101・9点で7位。2回目は数人が飛んだ時点で風と雪がさらに強まり、悪天候のため中止に。1回目の成績で順位が決まった。

 自己最長となる11戦連続未勝利の長いトンネルに突入したまま迎えた平昌五輪で涙の銅メダル。メダルが確実視されながら4位にとどまった4年前のソチ五輪の悪夢を振り払った。2月26日に帰国し、メダリスト会見を行った翌日には欧州へ。スロベニア・プラニツァで短期間の合宿を行い、今大会に備えた。2日の予選は93・5メートルを飛んで105・3点の5位で本戦に進んだ。五輪後の再開初戦での金字塔はならなかった。

 ともに平昌五輪に出場した伊藤有希(23=土屋ホーム)は9位、岩渕香里(24=北野建設)は16位、勢藤優花(20=北海道ハイテクAC)は36位。岩佐明香(日大)は33位だった。