イタリアが日本遠征での連敗を阻止した。

 前半から激しく体を当て、19分にカウンターからWTBトンマーゾ・ベンベヌーティ(27)が先制トライ。後半は足が止まるシーンが目立ち始めたが、19-17と2点差に迫られてからSOトンマーゾ・アラン(25)が32分、34分と2本のPGを決めた。1トライ1ゴールでも追いつけない8点差とし、日本の息の根を止めた。

 アイルランド出身のコナー・オシェイ監督は「反応の速さが良かったし、最初の60分のラグビーのクオリティーは卓越していた」と選手の奮闘ぶりを評価。その上で日本開催となる19年ワールドカップ(W杯)に向け「3週間、日本で過ごして、本当に『素晴らしい』という言葉しか見つからない。ラグビーで勝つために来ているけれど、おいしい神戸ビーフも食べられた。W杯ではそんな余裕はないと思いますが、今回の経験で『日本は素晴らしい国だ』と声を大にして言いたい。イタリアのファンにも『W杯で日本に来れば、素晴らしい経験ができるよ』と伝えたい。日本の皆さんのサポートがあっての、今日の勝利だと思います」。グラウンド外での体験も含めて、丁寧に日本への感謝を伝えていた。