バドミントン日本代表が12日、遠征先の英国から羽田空港に帰国した。

前週のドイツオープンでは男子シングルスで桃田が、女子シングルスで山口が、男子ダブルスでは遠藤・渡辺組がそれぞれ優勝。10日に終了した全英オープンでも桃田が優勝、女子ダブルスの永原、松本組と混合ダブルスの渡辺、東野組が準優勝と日本勢の活躍が目立った。

安定した成績を残す日本勢だが、日本代表の朴柱奉監督(54)は「最後の大事な試合でなかなか勝てない。ディフェンス面をもう少し強化しなければ」と警鐘を鳴らす。特に女子ダブルスは、ドイツオープン、全英オープンと4強に日本勢が3組残りながら優勝できなかった。昨年の全英オープンも同じ状況だった。朴監督は「レベルの差がなくなっていて、世界ランク1位~3位にいるからといって優勝できるとは限らない」と語った。中国や韓国などライバル国が力をつけ迫ってきている。「日本の得意な長いラリーに持ち込ませないようにしている。ネットプレーのレベルをもっと上げないと」と課題を述べた。

優勝した桃田に関しても「フィジカル面ではトップレベル」と評価した上で「ライバルたちはみんな分析してきている。相手のプレースタイルを考えて作戦を変えていくことも必要。スロースタートだし、第1ゲームからアグレッシブにいかないと」と厳しい意見を述べた。

12日で東京五輪まで500日となった。5月からいよいよ五輪レースがスタートする。朴監督は「自分の中では1月から始まっていると思っている。去年と今年で監督交代など、各国の動きも変わってきた。特に韓国は日本のライバルになってくる」と話した。世界ランク上位に名を連ねる日本勢だが、1年半後の金メダルへ向け険しい道が続く。