今季最終戦の女子フリーで坂本花織(19=シスメックス)は146・70点の3位で、SP、フリー、合計(223・65点)の全てで自己ベスト。日本は104点の2位で2連覇を逃し、117点の米国が優勝した。

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坂本が交差した両手を胸元に当てて、ホッと息をついた。冒頭のフリップ-トーループの連続3回転がいきなり単発となり、続く2回転半に3回転トーループをつけて軌道修正。3回転ルッツの着氷などピンチを何度もこらえ切り、今季最終戦での自己ベストを「この出来で更新できた。まだまだちゃんとやれば、伸びていける」と喜んだ。

スケーティング技術などが問われる演技構成点は71・90点。単純比較はできないが、今季国際大会初戦のロンバルディア杯で記録した64・24点から、7・66点を積み上げた。1月には「同じシーズンでも最初と最後で出来が全然違う。どれだけ点数を上げられているか、楽しんでいます」と明かした。平昌五輪を戦った昨季に続き、成長を数字でも証明した。今月、神戸学院大に入学。新しい環境で挑む来季へ「ここから上がっていけるように頑張りたい」と力強く言い切った。