ノルディックスキー・ジャンプ男子の葛西紀明(47=土屋ホーム)が25日、札幌・宮の森ジャンプ競技場(ヒルサイズ=HS100メートル)で26日から本戦が始まる全日本選手権(ノーマルヒル)の予選に出場し43位だった。

例年は冬季の国内開幕戦となるが、今年は夏仕様のレールで実施。葛西は「ゼロですよ、ゼロ」と風に恵まれず、76メートルで着地。50人が進む本戦にギリギリでの進出となり「あぶなぁ」と苦笑いを浮かべた。

今月11日まで約半月間のオーストリア遠征を敢行。本格的な冬シーズンを前に「遠征でも良いジャンプが出来た」と好感触をつかんでいた。この日は風に泣かされ距離を伸ばせなかったが、踏み切りでのスリップも減り、コンディションも良好という。26、27日の札幌2連戦は今季W杯に向けても試金石になる。「良い風を受ければ、上位に食い込めるんじゃないかな」と話した。