競泳日本代表候補合宿で、男子平泳ぎの渡辺一平(22=トヨタ自動車)と小関也朱篤(27=ミキハウス)が、初めて同じ練習メニューで競い合っている。6日、長野・東御(とうみ)市内で国内初の高地トレーニング用特設プールで行われる同合宿の公開第2日もライバル同士で泳いだ。

同合宿では31人を2班に分けて、さらに1班を3グループに分けて練習。渡辺を指導する奥野コーチのグループに、小関が入る形でお互いに刺激し合っている。

渡辺が「正直強いなと感じた。耐乳酸で小関さんに劣っている。負けられないと思っている」といえば、小関も「なんか若いんです。こっちは血へどを吐きながらやっているのに、練習中に笑っている。自由形がすごく速くて、そこも彼の強さですかね」と苦笑いする。

世界選手権200メートル平泳ぎでは17年に小関が銀メダル、渡辺が銅メダル。19年は渡辺が銅メダルと、東京五輪での活躍が期待される2人。奥野コーチは「一平(渡辺)にとって小関はライバル。ガチでやっているので、2人ともタイムが驚異的。小関は筋力とスプリント力がある。50メートルでは一平は勝てない。逆に100メートルは一平が強くて小関は勝てない。お互いの長所と短所が鍛えられて相乗効果がある」と目を細めていた。