3大会ぶり7度目の優勝を狙うBシードの東福岡は4日、神戸市内で5日準決勝の優勝候補筆頭でAシードの桐蔭学園(神奈川)戦へ調整した。守備ラインの確認など防御面を重点に、攻撃面ではオプションのモール攻撃なども繰り返した。

Aシード対決に敗れた前回大会準決勝に続き、昨春の全国選抜大会でも大敗を喫した相手にリベンジの思いで挑む。昨年12月26日の出陣式で福岡をたつ際、主将のCTB広瀬雄也(3年)の脳裏に敗戦の苦い記憶がよみがえったというほどの難敵だ。だが臆する様子はない。大一番へ「(準決勝は)リベンジするために用意されたと思うので、しっかり戦いたい」と奮い立った。

広瀬主将は、桐蔭学園の印象について問われ「1人1人のコンタクトやフィジカルが強く、ブレークダウンが速い。1回ボールをやると返って来ないので、どれだけミスを少なくするか」と警戒する。勝負のカギについては「ボール支配率です。自分たちがどれだけボールを持ってプレーできるか。自分たちとやるときは、DFが詰めて来るとか他チームとやるときと違うシステムで来る。それにどれだけ対応できるか」と話した。執念で3大会ぶりの4強超えを目指す。【菊川光一】