フィギュアスケートの4大陸選手権(韓国)が6日に韓国ソウルで開幕する。4日に会場の木洞アイスリンクで公式練習がスタートし、女子の坂本花織(19=シスメックス)が登場した。

午前は冷え込んだ地下の練習リンクで行われ「寒かった~」と第一声。「最初は(ダブル)アクセル(2回転半)がはまらなかったけど、フリーの曲をかけた練習のころには良くなってきた」と徐々に調子を上げていく。

そのフリー練習、冒頭で4回転トーループに挑戦した。前日の入国時は「内緒」と投入に関する質問を笑顔でかわしていたが、きっちりトライ。回転が抜けてしまい、さらに曲かけ練習後も何度も挑んだが、跳べなかった。最も惜しい場面は着氷寸前に転倒。「うまくいかんね~」と苦笑いで振り返った。

練習での成功度は「降りる、というか回転不足だけど立ってる、という感じ」といい「前までは右足をしっかり前に出して最も上がれるところでトーを突いたら跳べたんですけど、どこではまるか分かんなくなってきちゃった」と苦戦が続いている。

それでも「(同じく挑戦中のトリプル)アクセルは回転スピードの限界を感じるけど、4(回転は)はまればはまるほど良くなる感覚がある」と手応えをつかみ始めた。その中で今大会の目標は「優勝したい」。連覇を目指した全日本選手権でシニア転向後では最悪の6位に終わるなど今季、表彰台を逃し続けてきた「悔しさが理由です」と口に出し、再起を誓った。