B1新潟アルビレックスBBは12、13日、プレシーズンゲームでB2越谷アルファーズと阿賀野市水原総合体育館(12日)、新潟市鳥屋野総合体育館(13日)で対戦する。11日はアオーレ長岡で前日練習を行った。ルーキーのSF星野曹樹(22)が“リベンジ”を誓っている。前カード秋田ノーザンハピネッツ戦(5、6日)の出場時間は1試合目は約6分、2試合が約4分とどちらもチーム最短だった。越谷戦は悔しさをバネに持ち味の走力とリバウンド力を発揮し、実力をアピールする。

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試合にかける思いのギアは1段上がった。「コートに出た時も、ベンチにいる時も声を出し続ける」。星野は気持ちを前面に出して越谷2連戦に臨む。前日練習でも、その姿勢は見せた。攻守のマッチアップでは体を張り、リバウンド、ドライブと強度を高めてプレー。メニューの合間には雰囲気を引き締めるように大声で気合を入れた。

秋田戦を忘れない。「今までバスケをしてきて、いちばん悔しかった」。54-97、95-117と連敗した中、1戦目の出場時間は6分21秒間、2戦目は4分16秒間。自分以外の10人は10分間以上出場していた。「自分に対して腹が立った」。ターンオーバーが1戦目は2、2戦目は1と不本意なミスもあった。期待されたリバウンドは1本と2本。力を出し切れなかった。2日間とも試合後、自宅で涙を流した。

秋田戦の映像を繰り返し見た。チームの課題はリバウンドと守備。「自分がもっとリバウンドに絡んでいかないと」。越谷戦に向けた練習では意識してリバウンドに飛び込んだ。守備は試合形式でSFロスコ・アレン(27)とマッチアップしながら確認。「場面によってはファウルしてでも止めに行く」と強気を貫いてきた。

昨季終了後から週単位で自主トレの計画を立て、実行してきた。体重は昨季終盤の90キロから95キロにアップした。「開幕に向けてずっと準備してきた。それなのに6分、4分。まだ力が足りない。越谷戦ではリバウンドだけでなく、10得点はしたい」。10月3日の開幕に向け、がむしゃらにアピールする。【斎藤慎一郎】

○…福田将吾監督(36)は「修正はできてきた」と言った。秋田戦はアレン、PFリチャード・ヘンドリックス(33)が合流したばかりで、5対5の試合形式の練習ができたのは3日間だけだった。今週は2人を加えて課題を修正。「守備は2人がやりやすい方法に変えた」とチームの形ができてきた。「うちは伸びしろしかないので」。秋田戦からの“成長”に自信を見せた。