世界50位で、日本NO・2の西岡良仁(24=ミキハウス)が、新型コロナウイルスで中断した世界ツアーが8月に再開後、初勝利を挙げた。先週のオーストリアで、1回戦で錦織を破り、ツアー初優勝を飾った同39位のミオミル・ケツマノビッチ(セルビア)に6-4、6-1でストレート勝ちした。

西岡は、先週のオーストリアの大会は「高所で球が跳ねるし飛ぶので、少し戸惑った」ことで、力を出せなかった。しかし、その後「この1週間でしっかり練習ができ、なれてきた」。先週の優勝で疲れを見せる相手をストレートで下した。

今大会は、4大大会に次ぐ規模のマスターズ大会。27日開幕の全仏(パリ)の前哨戦として、赤土で行われている。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、5月開催から、全仏とともに9月に延期となった。

西岡は、全米に出場はしたが「クレー(赤土)で本格的に復帰しようと集中していた」と、ハードコートは全米1大会だけ。すぐに欧州に移動し、全仏にピークを持って行くため、徐々に調子を上げている。「この初勝利はかなり大きい」。錦織に次ぐ勝利に、日本男子が、復活に向け順調な1歩を踏み出した。