パナソニック株式会社(本社・大阪府門真市)は29日、同社のスポーツ部門の将来的な顧客拡大を見据えて、J1ガンバ大阪の集客ノウハウを活用すると発表した。同社常務執行役員の片山栄一チーフ・ストラテジー・オフィサー(CSO)がオンラインで会見。

同社が運営するラグビー、トップリーグのワイルドナイツは19年の観客動員数が1試合平均1万8700人で、同じくバレーボールのパンサーズはホーム集客率が94パーセントに達するなど、人気を博している。G大阪が1試合平均2万7700人。今後、さらなる誘客を進めるために、G大阪で導入している顧客分析などを活用する方針だ。片山CSOは「(ラグビーやバレーボールなどは)将来的に自立運営できる可能性が高い。観客をより多く動員することで、環境をより早く構築していきたい」と語った。

新たな情報発信の場として「パナソニックスポーツ総合サイト」を本日から公開し、顧客拡大につなげる。片山CSOは「スポーツは感動や生きる力を与える。スポーツ事業に正面から取り組む」と語った。【南谷竜則】