バスケットボールBリーグの島田慎二チェアマン(49)が9日に来仙し、B2仙台89ERSの事務所視察やスポンサー向け講演などを行った。7月にB1千葉会長から転身。Bリーグトップとして10のマニフェストを掲げ、コロナ禍でも「クラブを1つもつぶさないのが私の一番の公約。それを実現するために全国を回っています」と説明した。

健全経営で「強さ」と「収益」を追求するB2仙台の印象を「何が何でもB1に上がり『この地をバスケで元気にするんだ』という思いが強い。思いだけでなく戦略的にも緻密。一生懸命やってるのを目の当たりにして、ホッとしつつもすごいなと思い、本当に来て良かったです」と語った。

Bリーグではホームアリーナを「自宅」と捉え「仙台なら仙台で根付いてください」という戦略で固定ファン獲得、安定的な集客を狙う。しかし、クラブは仙台以外の6市町でも試合開催する対照的なスタンス。それでも島田氏は「震災10年という節目で『宮城県を元気に』と意志を持ってやっている。リーグの方向性は確かにそうだが、私は全然ウエルカムです」。巡業型戦略での地域貢献姿勢を評価した。【山田愛斗】