かえる軍団の冒険が終わった。短水路(25メートルプール)で競う競泳国際リーグ(ブダペスト)に初参戦した「東京フロッグキングス」(北島康介GM)は15日、終戦を迎えた。準決勝第1組で4チーム中3位で上位2チームの決勝を逃した。

清水咲子(28=ミキハウス)は、団体戦のISLで欠かせない存在となった。ISLは1チームで登録選手32人、試合出場28人の枠が決められている。選手は得意種目以外を泳ぐケースも多い。清水はバタフライで1位長谷川とのワンツー、個人メドレーで1位大橋とのワンツー、さらに200メートル平泳ぎ1位など、多くのポイントを稼いだ。「正直、全部に手応えを感じている。積み上げてきたものが出た。覚悟を決めて泳げるようになった」とした。

副将のリア・スミス(米国)からも「一番好きなのは咲子(清水)。一緒にいるのが楽しいし、彼女が最も過酷な種目のコンビネーションを泳がされているので」とリスペクトされた。清水は「あ、そんなこと言ってました。過酷と思ったが、やってみると他の選手も過酷だったので、それを見て乗り越えられた」とケロリ。連戦の後半には自己ベストの更新も見せた。

清水は、かえる軍団の中でISLの試合形式に最もフィットした存在ともいえる。本人は「そんなに(私は)使えるのかなと思っていたが、意外と使えるというか。いろんな種目をやってきてよかったなと思った」と笑顔で振り返った。