対抗戦2連覇を果たした明大のNO8箸本龍雅主将(4年)が、大器ぶりを発揮した。

昨季大学王者の早大に20点差で快勝し、試合後にNHKのインタビューに応じる際にハプニングが起きた。箸本が右耳に付けていた中継用イヤホンが故障し、男性インタビュアーの質問が聞き取りにくくなり、「(質問を)もう1度お願いします」と繰り返した。何度も質問を聞き直すため、会場の来場者らからは笑いが漏れた。笑い声に動揺するかと思いきや、そこは動じず丁寧に応じた。

福岡・宗像市出身。強豪の東福岡高でも主将を務めた。今年1月には、スーパーラグビーのサンウルブズの練習生として招集された。188センチ、107キロの体格で、闘将として仲間たちに言葉でも背中でも熱い思いを伝える。キーマンのSO山沢京平副将(4年)が右膝を負傷して離脱中でも、どっしりと構える。箸本の何事にも動じない「不動心」が、チームに好影響をもたらしているかもしれない。