東京五輪48キロ級代表補欠の角田夏実(28=了徳寺大職)は不完全燃焼に終わった。

2回戦で同五輪57キロ級代表補欠の玉置桃(26=三井住友海上)と対戦し、7分58秒で反則負け。

両者とも序盤から激しい組み手争いが続き、徐々に角田が劣勢に。得意の寝技やともえ投げなどが完全に封じられ、延長3分58秒に3つ目の指導を受けて勝負あり。初挑戦した憧れの舞台を終えて「玉置選手に勝てば、(2回戦で優勝候補の)冨田若春選手とできたかもしれなかったのに…。力が及ばなかった」。

新型コロナウイルス感染拡大以降、初の実戦となった11月の講道館杯では初戦敗退した。「柔道が分からなくなった。柔道は楽しいが、勝負となると楽しんではダメな壁がある」と、複雑な心境を明かした。