ショートプログラム(SP)3位の横井ゆは菜(20=愛知)が、地元開催での都道府県別3位に安堵(あんど)した。

フリー4位の129・60点を記録し、合計194・53点で個人3位。7位の新田谷凜(23)との成績で表彰台に立ち「『何とか3位以内に収まって良かったな』っていう、ホッとした気持ちです」と振り返った。

フリーは基礎点が1・1倍となる演技後半に、3つの連続ジャンプを組み込んだ攻めの構成。回転不足はあったが、全てを着氷させた。「『何とか(ジャンプを)降りる』っていうのが今大会の目標だったので、満足しています」。今季の前半は不調だったが、徐々に手応えをつかんでいる。

中京大の先輩でもある新田谷は尊敬する先輩。横井は感謝の思いを口にした。

「2013年、イタリアの国際大会が凜ちゃんと一緒で、すごくかわいがってもらって、そこからも気に懸けてくださいました。自分が調子悪くて泣いたりしていた時も、一緒に練習に付き合ってくれたり、なぐさめてもらった。その時からずっと練習を頑張っている選手なので、見習おうと思ってやっています」

今大会が全国規模の今季最終戦。来季に向けては「私も競技生活が残り少ないものになっていくと思う。終わった時に『走り抜いた』と思って終わりたいので、休んでいる暇はないなと思います」。貪欲に成長を求めていく。【松本航】