砂間敬太(25=イトマン東進)が、初の五輪となる東京大会出場を決めた。1分56秒22で、入江に次ぐ2位。派遣標準記録も突破して夢舞台へ進んだ。

入江を追い、2位でタッチ。「もう記憶がない。誰がどこにいるとか、何秒とか分からず、がむしゃらに泳いだ」と振り返り「タッチした瞬間に『2位』と見えた。そこからタイムを確認したら(派遣標準記録を)切れてて。ホッとしました」と安心した。そして「5年前を思い出して…」と言った。

16年のリオデジャネイロ五輪代表選考会は3位。今回と反対に、あと1歩で逃した。当時は中大で「あの時は同期の仲間たちを泣かせてしまったけど、今回は『見てるよ、頑張ってよ』と応援してくれた。みんなを笑顔にできたと思う」と喜んだ。

5年前の悪夢を振り払い「こうやって代表権を取れて良かった。しっかり決勝はラスト1本。全ての、5年間の思いを全てぶつけた」と納得。一方で感傷には浸らなかった。「56秒では世界と戦えない。前半も入江さんに置いていかれたので、しっかり強化したい。そして東京五輪では、入江さんと表彰台に乗れるように頑張りたい」と代表の顔になった。