体操男子で五輪2連覇の内村航平(32=ジョイカル)が、フィギュアスケート男子で同じく五輪2連覇の羽生結弦(26=ANA)への思いを語った。

東京五輪代表選考が開始された全日本選手権(高崎アリーナ)でオンライン取材に応じ、「五輪を2連覇している立場として、やっぱり、結果じゃないところに目を向けてやっている。新しいことにチャレンジする。そういうことでしか、自分が満足いかない。お互いそういう性格だと思う」と述べた。

羽生は先月の世界選手権での取材で、成功すれば人類初となる4回転半ジャンプへの並々ならぬ意欲を示した上で、鉄棒の大技「ブレトシュナイダー」に挑戦する内村の存在が刺激になっていると語っていた。

「常に人の一歩先をみて演技を踏み込んで、組み立てているのかなと思う。あとは人がやってないことをやりたい。僕から刺激をもらってたと仰ってましたが、逆もしかり。僕もすごく刺激をもらってやっている。競技は違えど、自分の満足をする演技して、人に採点してもらい結果が出る競技なので、得点とか結果ではない部分に目を向けてやっているのは似たような部分でもある。大変な部分も感じますね」。

王者として先駆者として。2人だからこそ通じる部分は多い。