女子2回戦は第4シード名取北が126-54で仙台城南に快勝し、チーム初の全国切符獲得に向けて好スタートを切った。

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全国初出場を狙う女子の名取北が初戦の2回戦を楽々突破し、16強に名乗りを上げた。「走攻撃」のチームスローガンどおり、走力を生かした攻撃スタイルを貫き、仙南地区・優勝決定戦に続く2戦連続の100得点超で圧倒した。就任12年目の河端鋭晋コーチ(57)は「つまらないミスもあったが、終始うちのペースでできた」と合格点を与えた。

司令塔の2年生ガード坂野めいが流れを呼び込んだ。開始早々、相手反則を誘い、フリースローで先制。1人で3連続得点(計5点)を挙げて主導権を握った。チームはオールコートの激しい対人防御からターンオーバーを奪い、第1クオーター(Q)だけで47-8と引き離した。90-28とリードを広げた第3Q中盤は先発5人を総入れ替え。ベンチメンバーの経験値を高めた。坂野は「プレータイムは少なかったけど自分のプレーで流れを呼び込めました」と振り返った。

昨季から主力全員が残る。昨年度の全国高校選手権予選は県4強入りも、準決勝で仙台大明成、第3シード決定戦は尚絅学院の私学2校に黒星を喫した。先発平均身長162センチ。チームは高さ不足を速さと運動量で補う。シュート成功率は決して高くはないが、攻撃リバウンド獲得から波状攻撃につなげる手数勝負。河端コーチは「(シュートは)積極的に打たせて3ケタ得点を狙っている」と攻め勝つバスケで活路を開く。県内女子は、仙台大明成と聖和学園の2強時代が続く。坂野は「ルーズボールとかボールへの執着心が弱かったけれども速攻で自分たちの持ち味は出せました。公立校の意地を見せたい」と私学2強に立ち向かう。【佐々木雄高】