男子テニスで、24年パリオリンピック(五輪)の星が、いよいよプロ転向だ。19年ウィンブルドン・ジュニアを16歳で制し、同年日本人初のジュニア世界1位となった望月慎太郎(18=IMG)が21日、オンラインでプロ転向会見を開いた。望月は、「ファンをたくさんつくるプロになりたい」と抱負を語った。ヨネックス、アシックスと使用用具契約を結ぶ。

望月は、錦織圭(31)、西岡良仁(26)と同様に、日本テニス協会の盛田正明名誉顧問が私財で創設した盛田テニス基金の援助を受け12歳から米国のIMGアカデミーに留学。今年の10月いっぱいで同基金を卒業し、11月1日付でプロ転向となる。

錦織、西岡らを育て上げた盛田同顧問も大きな期待を寄せる。「人生はいつでも勉強。多くを学んで、世界の頂点に向かって成長していくのを楽しみにしている」と、早くも世界王者に向けてのメッセージを寄せた。

望月は20年から、すでに戦いの場を一般に移し、現在の世界ランキングは391位。18歳以下で、世界ランキングを持つ世界の男子選手の中では、3番目につけている。今年3月の男子国別対抗戦デビス杯パキスタン戦で日本代表にもデビュー。ダブルスで勝ち、錦織が持つ日本代表最年少勝利を更新した。

パリ五輪でも、まだ21歳だ。会場は全仏と同じローランギャロスで、19年のジュニアでは4強入りしている舞台だ。望月は「代表として戦うことがとても好き」と公言しているだけに、日本テニス界の期待の星が、いよいよプロとして動きだす。