南北海道の女子大回転は嘉屋美咲(東海大札幌2年)が2回合計2分3秒47で、1回目2位から逆転し、2連覇を飾った。「1回目は前かがみになってスピードに乗れなかった。優勝しなきゃと2回目は攻めていけた。今日のような軟らかい雪は得意。うまく調整できたのが良かった」と振り返った。

由仁中3年で全国中学大回転3位に入った実力者。東海大札幌に進み、昨年は1年生で南北海道の大回転を制すも、初挑戦の全国高校総体は、10位に終わった。1回目で5位につけたが2回目に「力んだ」とタイムを落とし、続く回転も34位と沈んだ。雪辱を期した今夏は、肉体改造のため特に坂道ランニングを繰り返した。「しっかり足を蹴って走れるようになった。筋力がついて股関節をうまく使うことができるようになり、板に効果的に力を伝えられるようになった」と手応えを口にした。

4学年上の姉祐里奈さん(21)も全国大会経験者だが、ケガに苦しみ全国優勝を果たせないまま、高校で競技を引退した。「姉の分まで頑張って全国1番を取りたい」。まずは14日の回転で南北海道2冠をつかみ、2月の全国高校総体(7日開幕、岩手・安比高原スキー場ほか)へ勢いをつける。【永野高輔】

◆南北海道男子大回転初優勝の宮島太陽(北照3年) 直前にタイマーが壊れ待たされたが焦らなかった。2日前に直線的コースで練習したことが生きた。

◆北北海道男子大回転初優勝の内藤裕平(旭川明成2年) 本当は南北全体で1番になりたかった。昨年の全国大会は途中棄権だったので、雪辱したい。

◆北北海道女子大回転初優勝の佐藤まりん(旭川明成3年) 一昨年の12月にケガをしてしまい、昨年末に復帰したばかり。勝ててうれしい。